県南広域振興局主催のイベント、南いわて食産業クラスター形成ネットワークの第17回「食のビジネス交流会」に参加してきました。新型コロナウィルスの影響でイベント中止が相次ぐなか、強行されましたが、34社が出展、184名が参加しました。
講演は、大船渡出身でかつて「あさ開」を楽天ショップで最高売上記録をたてた佐々木伸一氏が「中小企業が長生きするためのインターネット通販との付き合い方」というテーマでお話いただきました。佐々木氏の話を聴くのは、2回目でしたが、今回も新しい発見がありました。
ポイントは、「中小企業は大企業と同じ土俵で戦ってはいけない」ということでしたが、今回は、その具体事例を示していただいたので参考になりました。コンセプト、キャッチコピーを考えてターゲット顧客に刺さるビジネスモデル、ターゲット顧客がその商品を買う理由をしっかりとつくることが重要です。
中小企業こそ、インターネットを使って顧客と1対1のコミュニケーションを繰り返し行える強みを活用しなければなりません。コスト競争ではなく、高い利便性を訴求し、深堀りして語るべき品質の差分を伝えることが最も重要で、品質の差を顧客に伝わってはじめて価値となるということでした。
これまで独自性や差別化に苦慮していましたが、それがどうすればできるのかが一歩前進して理解できたことが収穫でした。中小企業は「刺さる人にピンポイントで商売する」ことが長生きできる秘訣で、その顧客にいろいろなことを教えてあげることで顧客の基礎知識が上げ、顧客との関係構築を深めていけば良いということでした。
本講演で、今年度の南いわてeコマースビジネス活用セミナー(全3回)は完結しましたが、SNS活用とあわせて顧客とのコミュニケーションを深めていく方法を学べたと思います。後は実践あるのみで、商品開発とあわせて実行していきます。