東北食材・海外販路開拓セミナーに出席してきました。七十七銀行の気仙沼支店で開催ということで、気仙沼まで出かけて行きました。現在も震災復興は途上ですが、一番気になったのは人が戻ってきているのかという点でした。更地になった土地、新設された建物等、物理的には復興されてきているのですが、人が少なく、閑散とした印象を持ちました。セミナーでは気仙沼は水産物が中心の町なので水産物の輸出を念頭にASEANへの販路開拓について説明がありました。岩手県に比べて宮城県は中小企業の海外ビジネスに対する支援事業・補助金や助成金もしっかりと使いやすいように準備されていると感じました。宮城県のアンテナショップはベトナムに設置されており、今後、ASEANの中間所得層が6億人に増えるともいわれていますのでしっかりと布石が打たれているようです。物流も仙台空港から沖縄をハブにアジア各地へ2日以内の配送を可能とする仕組みも出来上がっています。地方政府が余計なことに介入せず、やるべきことをやっているなと思いました。閑散とした気仙沼の街を後にして帰りの電車を待つため、気仙沼駅のNewDaysを覗いてみると、そこには数々の加工食品がありました!フカヒレが気仙沼の特産品のようですが、「フカヒレカレー」や「メカジキカレー」もありました。これをみて、気仙沼に残って互いに夢と知恵を出し合い、新商品の創出に挑戦をしながら、自立的に復興を目指して頑張っている人たちがいることが伺え、ほっとしました。明るい未来を描けるよう、この地域をよりいきいきとした街にするために、東北の沿岸地域で官民一体となって頑張っている人たちがいると感じました。