麻布十番にあるアクセンチュア・イノベーション・ハブ東京において「GFP超会議2019 in Tokyo」に参加してきました。輸出拡大のためにGFP登録者が参集し、様々な議論を行うイベントだったのですが、午前から14時までテーマごとに各チームに分かれてブレストを行い、14時過ぎから全体会議で発表する流れの説明が主催者のアクセンチュア様よりありました。弊社はAチームで米の輸出拡大について議論することになりました。出席した米の生産者は東北が中心だったのですが、弊社以外は既に米の輸出に取り組んでいました。アクセンチュアの方がモデレーターになって進行するのですが、いろいろなことが話し合われて時間が足りないくらいでした。人口減少と胃袋縮小で米需要が年々減少している日本に対して、日本食ブームで米需要が伸びている海外市場に取り組んでいる業者といない業者の差は今後拡大していくことが予想されます。日本の米のモチモチ食感は、海外ではまだ受け入れられておらず、日本に来て本物の和食を食べてはじめて日本の米が評価されるという現状においていかに海外で日本の米を普及させるか。米だけでなく、水や炊飯器もセットで輸出する必要もあります。時間不足でまとめが急ごしらえになってしまいましたが、全体会議では米チームは長野のWakkaアグリさんが代表して発表しました。すると発表会場に小泉進次郎議員の姿が!GFPの提唱者は小泉議員だったこと、そのきっかけはWakkaアグリ訪問だったという話などが聞けました。これからの日本の農業は輸出して成長し、地方を豊かにしていかなければいけないし、また、日本の農業にはそれができるという力強いメッセージをいただきました。こちらから売り込むようでは価格が叩かれ続けるだけなので現地の状況をよく把握した上で向こうから売ってくださいとお願いに来るような売れる米作りをしなければならないとも言っていました。その他、小規模農家の発表がありましたが、トマト農家や野菜農家が輸出に取り組み、失敗もしながら成長していく話は印象的でした。農業女子プロジェクトで小規模農家の女性がたくましく活躍している姿、それを暖かく見守る小泉議員の姿を見るにつけ、決してGFPは小規模農家軽視ではないことがわかりました。実際、GFPを最初に提唱した際に様々な方面から日本の農業が輸出しても駄目だという声が多かった中、そんなことはないと圧力を跳ねのけたという話を聞くにつけ、また、小規模農家でも実際に輸出してたくましく生きている姿をみるにつけ、まだまだ日本は捨てたものではないと映ったのは私だけではないと思い、東京を後にしました。人口減少、少子高齢化、デフレといった問題の中、生産年齢人口が減少し続けて社会福祉の費用が増え続けて来年度の予算は100兆円を超え、過去最高を更新しつづけています。みんなで貧乏になっていくのではなく、豊かになっていく日本をつくるには海外市場に目を向けて輸出し、価格競争ではなく売れるものをつくって価値を追求していくことでデフレから脱却しなければならないと思いました。