東北農政局主催東北ブロック6次産業化セミナーに参加してきました。今回、スーパーのバイヤーが求める商品がテーマだったのですが、イオンリテール様、ウジエスーパー様、ヤマザワ様の3社よりご講演頂き、その後、商品改善支援会として弊社商品についてのアドバイスを頂きました。生産者の思い込みで作った商品を売るというプロダクトアウトでは立ち行かない時代にあり、世の中のニーズを考えて売れる商品を作るというマーケットインに変えてゆかなければ6次産業化はうまくいきません。世界の人口は増加し続けており、食糧争奪戦が始まっているというイオンリテール様の話、いかに物量と価格を確保するかが大手スーパーの課題となっているようです。ヘルス&ウェルネスをキーワードに2020年の売上を2015年比で倍増するという計画、食品ロスを抑えてその分を消費者に還元する、安心安全の担保・持続可能な調達の上でGAP認証取得(イオンの農場はグローバルGAPを取得)が重要な点、多様性の観点で伝統農業を守り、地域の食文化を継承し、食育にも力を入れていくというお話でした。ウジエスーパー様の話は、スーパーと生産者が連携することの重要性、特に生産者が売場でお客様の声を聴くことが大事であることを強調しておられました。積極的に試食を行い、自ら商品をPRする生産者や、今話題の商品・季節歳時に合わせた商品化など常に新しいものにチャレンジしつづける生産者が成功するという話でした。山形のスーパー、ヤマザワ様の話は「見ておいしい・食べておいしい」商品開発と販路を限定した差別化商品が重要であるというものでした。良いものを安く売るのがスーパーの使命だと気づかされる経験の話は行き過ぎた差別化商品への警鐘でもありました。早い段階で小売業者から商品開発やデザインについて意見を伺うことが重要と感じました。儲かる商品はお客様を信じる者、お客様から信じられる者からしか生まれないという言葉は重たいものでした。色々な意味で深く考えさせられるセミナーでした。