小麦の種まきが始まりました!写真をみて、「えっ、何で大豆の畑の上から小麦の種を播いているの?」と驚かれた人もいるかもしれません(私だけかもしれませんが)。これは立毛間播種(りつもうかんはしゅ)と言って、収穫前の作物条間に次の作物を播種し、間作をすることによって弊社の場合、二年三作あるいは三年四作(大豆―小麦―蕎麦)が可能になる方式なのです。例として図に示すのは、北東北における大豆-小麦の立毛間播種栽培の概念図です(農研機構ホームページからの引用)。大豆収穫の約1か月前に畝間へ小麦を播種し、小麦収穫の約2週間前に大豆を畝間に播種することにより、二毛作が可能となります。現在、わが国の農産物に対しては、生産コストの大幅な引き下げが求められていますが、土地の生産性を上げれば、その分生産コストを引き下げることができます。立毛間播種は、作付け回数を多くする(二毛作)だけでなく、播種の前工程である耕起や整地砕土を省くことができるので生産コストを抑えることができるのです。また、大豆の葉が地面に落ちていくことにより、これが覆土(ふくど)の代わりにもなります。種には嫌光性といって、明るいところよりも薄暗い環境のほうが発芽に適しているものが多く、雨は灌水などで種が流れてしまうのを防いだり、小鳥や虫、ナメクジなどによる食害を防ぐといった覆土の効果があります。良いとこづくしですね!